粉末プレス成形機ガイドサイト 粉プレッション » 粉末プレス機の基礎知識 » 粉末プレス成形のメリット・デメリット

粉末プレス成形のメリット・デメリット

納入後も末永く頼れる
おすすめ粉末成形機メーカー3選

粉末プレス成形で押さえておくべきメリットとデメリットをご紹介します。粉末プレス成形はメリットの大きい優れた加工方法ですが、デメリットもあります。粉末プレス成形が適した製品と向かない製品を把握しておきましょう。

粉末プレス成形で得られるメリット

高精度な加工が可能

粉末プレス成形には、精度の高い成形体が得られるという特徴があります。被加工材の粉末は、圧縮されるに従って金型に密着していくため、寸法精度の高い成形体が造られるためです。成形体の精度が高いことで焼結後に切削する必要がなくなり、原料も無駄なく使えます。

鋳造が難しい金属の加工が可能

融点が高い金属など、鋳造が難しい金属の加工も、粉末プレス成形であれば容易に行えます。成形体の焼結は、融点より低い温度で行われます。

切削が難しい金属の加工が可能

粉末プレス成形では成形体の精度が高いため、機械加工の工程を省略できます。そのため、切削が難しい金属であっても精度の高い加工が可能となります。

大量生産が可能

粉末プレス成形は、大量生産に適した加工方法です。プレスと焼結のみで完結し、機械加工の工程を大きく省略できるため、高精度な製品を大量に製造することが可能です。

軽量である

粉末プレス成形品は気孔を含むため、鋳造品などと比較すると軽量になります。そのため、パーツの重量が抑えられ、省エネに貢献します。

PR

粉末成形のプロに届く
粉末成形の悩み・受託事例

三庄インダストリー株式会社

山本努氏

代表取締役社長 山本努氏

粉末成形は粉末の粒度によっても成形の細かな数値が変わるなど非常に難しい成形方法です。ここでは受託で粉末成形を行い、たくさんの粉末成形のノウハウを持つ現場の方にお悩み解決方法を聞いてみました。

粉末成形の悩み・受託事例を見てみる

粉末プレス成形におけるデメリット

大物の成形に適さない

粉末プレス成形は金型による加工のため、製造できるパーツの大きさには限界があります。大きなパーツ、肉厚なパーツは、プレス時に密度の偏りが生じる可能性があり、また、焼結時に収縮する可能性もあるため、精度を保つのが困難になります。

原材料が割高になる

金属は、塊で購入するより粉末で購入する方が割高になる傾向があります。そのため、金属の粉末を使用する粉末プレス成形では、原材料が割高になります。

高強度が求められるパーツには不適である

粉末プレス成形品は気孔を含むため、密度は真密度より低くなります。そのため、高強度が求められるパーツには向いていません。

小ロット生産には不適である

粉末プレス成形品を行うには、金型を製作する必要があります。そのため、大量生産には適していますが、小ロット生産では費用がかさむため実際的とはいえません。

また、粉末成形で「成形した製品の強度が足らない、割れてしまうなど、製品の不良品率が高い。」といった声があがることもあります。

粉末成形では、粉末ごとに成形法に微妙な変化をつけなければいけません。

下記ページでは、粉末成形の歩留まりの改善のために、不良品が発生するよくある原因を粉末成形機メーカーの代表に伺いました。 ぜひご参考ください。

粉末の成形性の改善方法を見てみる

まとめ

粉末プレス成形は、比較的小型のパーツを高精度で大量生産することに長けた加工方法です。鋳造や切削が難しい金属であっても、粉末プレス成形を用いることで容易に加工できます。

反面、大型のパーツや高強度が求められるパーツには向いておらず、金型を製作する必要があることから小ロット生産にも適していません。

焼結後に機械加工を行う必要がないため、原材料を無駄なく使うことができますが、粉末の金属は塊状のものより価格が高いことも、押さえておく必要があるでしょう。

粉末成形の実施を検討しているのであれば、信頼できる会社に相談して決めるべきです。TOPページでは公式HP上で機器スペックを確認できる粉末成形機メーカーの中から、それぞれ特徴の違った3社を紹介しています。ぜひ導入の際のご参考にしてください。

おすすめ粉末成形機メーカーを
チェックする

粉末成形プレス機
メーカー・代理店一覧を見る

       
納入後も末永く頼れるおすすめ粉末成形機メーカー3選
素材の性質に合わせて
成形するなら
三庄インダストリー
三庄インダストリー

引用元HP:三庄インダストリー公式HP
(http://www.sanshoindy.com/)

こんな企業にオススメ
  • 電気電子部品や半導体を扱う企業
    (スパッタリング用ターゲット材を扱う企業)
  •              
  • 歯科材料を扱う企業
こんな悩み、ありませんか?
  • 使用する原料の流動性が悪く、成形性も悪くて成形物が変形したり割れたりする
  • 原料に不純物を添加したくない
このように解決
  • 振動を与えつつ、上下から均等に加圧して高密度に成形できる
  • 常温成形で1日300枚も成形できる

公式HPから
成形方法について相談してみる

電話で問い合わせる

大量生産のため
成形機を探しているなら
小林工業
小林工業

引用元HP:小林工業公式HP
(https://www.kobayashi-akita.co.jp/)

こんな企業にオススメ
  • 大量生産を前提としている大手製造業
  • ウェアパーツを扱う企業
こんな悩み、ありませんか?
  • 製品化が決まり、大量生産をする成形機を探している
  • 製品の耐摩耗性が求められる
このように解決
  • 多数個取り金型、分割ダイス金型を使用することで大量生産に寄与
  • 超硬粉末を扱った成形に対応

公式HPから
システムについて相談してみる

電話で問い合わせる

雰囲気中での成形
行いたいなら
タナカカメ
タナカカメ

引用元HP:タナカカメ公式HP
(https://www.came.co.jp/)

こんな企業にオススメ
  • 雰囲気中での粉末成形を行いたい企業
  • 生産スピードを向上させたい企業
こんな悩み、ありませんか?
  • 特別な気体やガスの中で作業しなければいけない
  • 短納期での生産を求められている
このように解決
  • グローブボックス・パスボックスとプレスを一貫製作
  • 高速稼動に対応した構造で3秒/サイクルのスピードを実現

公式HPから
アフターサポートについて相談してみる

電話で問い合わせる