粉末のプレス成形でつくられる商品として、化粧品もあげられます。化粧品の粉末プレス形成について、特徴や対応企業をまとめました。
多くの化粧品に配合されている粉体は、使用性を高めるだけではなく、隠ぺい力や紫外線防止といった目的で配合されており、どの商品も皮膚に塗布することが前提とされています。
ファンデーションなどの「仕上げ化粧品」と呼ばれる化粧品には、無機粉体も有機粉体も使用されています。
化粧品という製品の設計上、肌の上での延びや付着性、密着感やしっとり感といった使用感に関する特性も求められます。ウォータープルーフの化粧品として仕上げるのであれば、撥水性があることも望まれるでしょう。
液体や気体よりもかき混ぜが難しいとされる粉粒体の場合、鉛直方向のかき混ぜが難しく、様々な問題が起こります。例えば粉体化粧料の場合、ひび割れが起こりやすくなるなどの課題にも繋がるため、各粉体化粧料の特徴に応じた管理が必要です。
三信精機は化粧品設備の設計・販売・開発を行ってきた歴史を持つ企業です。化粧品設備意外にも、幅広い分野の生産機械に対応しているのが特徴であり、モノづくりにおける様々な課題に向き合ってきました。
化粧品製造においては、口紅やファンデーションといった化粧品分野で生産設備を開発しており、タイマー機能やプレス圧のコントロールが可能なプレス機を多数展開。
粉末プレスを行う化粧品の生産設備を提供するにあたり、アフターフォローも徹底している点も特徴。内部の汚れや消耗品劣化といった、細部までチェックを行い、定期メンテナンスも実施しています。地域の協力工場20社以上との連携も長く、多品種小ロットに対応可能な企業です。
参照元:株式会社三信精機(https://www.sanshinseiki.co.jp/machine/seikei.php)化粧品や食品、医薬品といった粉末の充てん装置・成形装置の設計・開発を行っている企業です。化粧品向け装置は、各会社ごとのバルク特性・容器特性・製品特性が異なることを踏まえた上で、自動化や安全企画の考え方を各企業と打ち合わせしています。
南陽から開発されている「粉末圧縮成形機 4STサーボショット」では、圧縮形成機構にサーボモーターを使用してトルク制御で粉末の圧縮を行っています。ホッパー内の粉末レベルはセンサーが監視し、品質維持に貢献。
参照元:株式会社南陽(https://www.nanyo.org/product004.html)化粧品専門の機械メーカーとして20年以上の実績を持つウージョンテック社の、代理店商社であるアルテック。欧米のテクノロジーを取り入れた産業機械を開発・提供しており、中には化粧品や食品加工などに使われる、モノづくりをサポートする機器を展開しています。
アルテックの販売する「全自動パウダープレス機」は、単色及び最大6色までの多色に対応。粉末にストレスをかけることなく、均一に金型に充填することで精度の維持をしています。
参照元:アルテック株式会社(https://www.altech.co.jp/item/woojung)