こちらでは、プラスチックの粉末プレス成形に対応可能な粉末射出成形について紹介しています。
PIMとは、英語表現「Powder Injection Molding」の頭文字を合わせた略語で、日本語で「粉末射出成形」と訳されます。従来型の金属粉末治金法とプラスチック射出成形法とを組み合わせた方法です。
射出成形と同じ原理で成形をおこなっていくため、部品の形が複雑であっても、問題なく大量生産することが可能です。もちろん、粉末プレス成形であっても作成自体はできますが、現在では大量生産ができる粉末射出成形が主に用いられています。
粉末状にしたプラスチック原料を使用する粉末成形方法ですが、この方法はさらに「回転成形」と「流動浸漬成形」の2種類に分かれます。
小ロットや多品種などの注文に対応する際に、特に適した方法です。サイズの大きなものや意匠性の自由度が高いものであっても、少額の金型投資での製品化が可能であるという点が、大きな魅力となっています。現在注目を集めている粉末成形方法です。
樹脂ペレットを0.5mm径程度になるよう微粉砕しておいた原料を、金型に投入します。微粉砕は、加熱工程で溶融しやすくするためにおこなう加工です。投入完了後、ボルトやクランプなどで金型のフランジ部分を固定して型締めをします。加熱をおこなう際には、バーナーや熱風などを使用して回転させていきます。原料が溶融し、金型内面への付着が済んだら、自然放冷や水冷却を用いた方法で冷却します。
参照元:スイコー株式会社(https://www.e-suiko.co.jp/handbook/)「流動床法」「フィルダイズベッド法」などと呼ばれることもある粉末成形方法です。底板として多孔板を使用します。流動槽のなかに粉体塗料を投入後、圧縮空気や不活性ガスなどを圧送して粉体塗料を舞い上げます。
舞い上がっている状態が、すなわち流動状態です。流動層に予熱済みの被塗物を浸漬することで、表面に触れた粉体塗料が塗膜を形成していきます。最後に加熱をして仕上げをおこなう場合もあります。
参照元:旭化成 エンプラ総合情報サイト(https://www.asahi-kasei-plastics.com/column/03/) 参照元:MiSUMi(https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/surface_treatment_technology/st01/c1772.html)プラスチックを扱う際に、選択肢のひとつとして検討をおすすめしたい粉末成形について、解説してきました。また、プラスチックの粉末プレス加工に対応製品もありますので、以下のリンク先などもぜひ参考にしてみてください。
アドテックエンジニアリング
の特徴や粉末成形機の
性能について詳しく見る
引用元HP:三庄インダストリー公式HP
(http://www.sanshoindy.com/)
引用元HP:小林工業公式HP
(https://www.kobayashi-akita.co.jp/)
引用元HP:タナカカメ公式HP
(https://www.came.co.jp/)