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振動プレス機とは

粉末を圧縮して固める「粉体成形機」は、製造業において非常に重要な技術です。ここでは粉末成形機の一種である振動プレス機について解説しています。

振動プレス機について

振動プレス機とは、振動を利用することによって粉末を均一に動かし、低い圧力でも高密度成形を可能とする粉体成形機のことです。

成形時の加圧方法や金型内部での粉末の流動状態によって、最終的な製品の品質に大きな差が生じるため、両軸加圧や片押しなどの基本的な成形方式だけでなく、振動技術や油圧・メカ式プレスそれぞれの特徴を確認しておくとよいでしょう。

例として、三庄インダストリーが扱う振動プレスでは、未造粒粉末を金型へ投入して短時間振動させることで、粉末が均一に広がり脱気され、高密度成形が可能に。こうした低荷重での成形を実現する方法は、複雑形状や大きなサイズの部品を効率良く成形するうえで大きな利点をもたらすでしょう。

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振動プレスのメリット

振動プレスのメリットは、成形品の密度が均一になりやすい点にあります。

通常の油圧プレスでは、粉末を均一に詰め込むために大きな加圧力が必要になる場合がありました。しかし、振動を併用することで粉末がスムーズに流動し、隅々まで詰まりやすくなるため、低荷重でも高密度かつ均質な成形を行いやすくなります。

これにより、設備や金型にかかる負荷を抑えながら、素材に応じた高品質な成形ができる点がメリットです。

こうした振動プレスの技術は、従来の粉体成形で課題とされてきた未造粒粉の取り扱いや、複雑形状の厚物成形にも対応しやすく、さまざまな産業分野で活用することもできるでしょう。

粉体の流動性によって成形機の選び方も変わる?

油圧プレス・メカプレスの違いについて

粉末成形には大きく分けて油圧プレス方式とメカプレス方式があります。油圧プレスの特徴は、「荷重制御」を主とし、加圧力を柔軟に調整できるため、厚みのある製品や密度の均一性が重視される製品に適しています。

一方、メカプレスは「ストローク制御」を主体とし、パンチの動きを正確にコントロールすることで成形品の高さ精度を一定に保ちやすい点が特徴です。

生産量の多い小型品を大量生産する場合には、メカプレスの成形が強みを発揮します。しかし、粉末の流動性が悪い場合は、金型内の充填ムラが発生しやすく、最終的な成形品の密度に差が生じる場合も。

これに対して油圧プレスは、加圧力を細かくコントロールしつつ、両軸押しのように上下からバランスよく圧力をかけることで密度の偏りを減らすことが可能です。

成形の品質を重視するのであれば油圧式を選び、大量生産・高さ精度優先の場合にはメカ式を選ぶと良いでしょう。

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